第86回 歯の咬み合せ調整と歯の咬み合わせ治療との違い

一般的な歯科医の“咬合調整”
“歯の噛み合わせ調整”とは?

歯の咬み合せ調整とは、ただ歯のみの高低を調整するものです。体が捻れていようが傾いていようが全く関係なく歯のみの調整をするものです。
今仮に顔は真っすぐに向いて肩だけを右に捻じった状態でそっと上下の歯を咬んで下さい。片方だけが先にあたるものです。今度は肩を左に捻じって下さい。今度は逆の歯だけがあたるものです。つまり体の背中が捻れていますと歯の咬み合せが狂うということです。

また、ズボンの片方の後ポケットにハンカチやタオル、名刺入れなど何かものを入れた状態で椅子に座って下さい。そこでそっと咬んでみて下さい。
最初に片方しか歯があたらないものです。つまり骨盤がズレをおこすと歯の咬み合せが狂ってくる事です。
足を組んで椅子に座る癖があるときも同様です。
又、歯の咬み合せが低い側では咬み良く又強く咬むものです。咬み合せの低い側は左右別々の乳様突起(耳穴から下3cm後側の突起)が低い方が反対側に比べて上にあがっています。上にあがった側の方が首肩が凝り、また寝違いにより首が痛くなるのは歯の咬み合せの低い側です。


咬合紙を使用する原始的な咬合調整の限界

一般的に歯医者は赤い紙(咬合紙)を咬ませますと歯の低い側に色が強く付き、強く色が付いたところを削るものですからますます歯の咬み合せが低くなり狂うものです。
口を大きく開けますと、奥へ行く程、三角定規の様に狭くなり、反射的に上下の歯を咬み合せようと低くなった側の下顎を後方にズレをおこすものです。反対側は逆に前方にズレをおこし下顎が回転のズレ(口がゆがむ)をおこすものです。

下顎が片側だけ後方にズレをおこしていますと、その側の顎関節の乳様突起までも後方にズレをおこし、当然、首の骨の一番上の頸椎1番も同じ様に乳様突起と同じ様に後方にズレそして頭の後の後頭骨も片側だけ後に膨らんでくるものです。また、反対側のほほ骨は前方に飛び出し頭蓋骨全体がズレをおこしそれを補正する為に体全体がズレをおこすものです。

例えば、顎関節を治さないで右肩が凝るという訴えがあると、右の奥歯を削るものです。削ると下顎が右へさらに奥へずれ込み、次の予約の時に又 右奥を削るでしょう。この様に下顎が右へズレの回転をするものです。そうすると頭蓋骨がズレ、首・背中・骨盤も少しずつズレをおこすものです。


顎関節の根本治療“歯の噛み合わせの治療”とは?

歯の咬み合せの治療とは、歯の咬み合せで体全体の骨格を正しい位置に戻すものです。
歯の咬み合せの治療をする直前にはその時点でほぼ体の骨格が正しい位置になっていなければなりません。
つまり骨盤を治して左右の足の長さを揃え、各背骨のズレ・首の骨のズレを治していきます。多くの医者がまだ理解していないことですが、各背骨のズレ、首の骨のズレは各内臓及び各筋肉及び各関節との関係をしているものです。
そして頭蓋骨のズレ、ここで頭蓋骨の骨一つだけがズレるものではなく一つがズレますと全部の頭蓋骨の骨がズレをおこしているものです。(頭蓋骨の骨はパズルのピースのように分かれており、組み合わさっているため)
また、頭蓋骨がズレれば頭蓋骨から足先迄のすべての骨がズレるものです。
頭蓋骨を最終的に正常な位置にもってくるためには、頭蓋骨を治した上で、歯の咬み合せのバランスをとることです。

例えば、顎関節のメス側の骨である側頭骨の乳様突起(耳穴から斜め下後3cm位の位置辺りで下に向かってある小豆程度の突起です)が反対側よりも上方にズレていますと、その側の足の長さ、腰骨、各背骨及び肩及び首の各骨もすべてが反対側よりも上方にズレをおこしているものですが、上方のズレだけでなく捻れもおこしているものです。これが身体の歪みの判定を難しくする要素です。2次元的な方眼の前に立って判定しても、写真を撮って左右の肩とか腕とかが上とか下とかそういうことではありません。3次元的に歪んでいるものです。


身体のねじれの判定法・顎関節と咬合の治療法

捻れによってはその側の乳様突起が上に上がっていますと、捻れの為にその側の足が逆に長くなっている場合もあるものです。
ベッドの上であお向けまたはうつ伏せになり、足先だけ10cm〜15cm外へはみ出しますと乳様突起の上にあがっている側の足先は反対側に比べてダラーンと下にさがります。(ただし首の骨が後方湾曲である神経伝達系統の不良の場合はこの反応はないです)
この上方にズレをおこしている側の上顎の歯のドテ迄も上にズレをおこしているものですが、上顎の前寄りの歯のドテだけが上方にズレをおこしていますと、上方にズレをおこしている側の顔のほほ骨が前方にズレをおこしているものです。また上顎の歯のドテが上に上がっている場所は上の歯のドテと下の歯のドテとの距離(顎間距離)が大きくなればなる程、乳様突起の辺りから首肩に付着している筋肉が引っ張られるために、顎間距離の大きい片側のみに首肩が凝るものです。
但し、顎間距離が低すぎても凝るものです。ちょうど中間の距離に持ってくるとよいものです。この場合ですと顎間距離がおおきいために歯の咬み合せが低いものです。上の歯のドテが下に下がっている場所は上下の歯を咬み合せると顎間距離が小さいために先に歯と歯が反対側よりも先にぶつかり歯が痛くなったり、その部分の歯のドテの部分だけ白く貧血状態になったりするものです。歯の咬み合せが強い為に上の歯か下の歯かどちらか弱い方の歯がグラつき、歯が抜けやすくなるものです。そして左右、前後の歯のドテが同じ高さにした上で歯の咬み合せの調節をしなければならないものです。
つまり、乳様突起が上にあがっている側の方は反対側に比べて頭から足まで、片側だけ血流が悪いものです。この時の首の骨は直になっているものです。左右の両方共に乳様突起が上にあがっていますと、足先だけでは分からないものです。分かるのは下顎を右イッパイ、左イッパイにずらしても左右の乳様突起及び左右の腰骨、左右の足の長さも変化しないものです。この時の首の骨は逆カーブ(後方カーブ)しているものです。
つまり、病的な状態で全身の血流が悪いものです。前回のコラムを述べた様に内臓がパニックしているか、又は歯では歯の矯正治療をしたか、一本でも歯のインプラントを埋めこんでいるとこの症状が出てくるものです。また、歯のインプラトを埋め込んでいますと、必ず右の乳様突起が上に上がる為に体の右側の血流が悪くなったり、又は全身の血流が悪いために疲れた状態で、さらに長時間車の運転をしていますと、右足に力が入らない為に高速で運転をしていていざという時にはブレーキの効きが悪く追突するか、ハンドルにしがみついて体重でブレーキペダルに重心をかけるしかないものです。

歯の噛み合わせの治療をせずに、血流が悪いままでさらに血流が悪くなる状況下では各筋肉の反応も鈍るため、思い通りに動かせなかったり、事故を起こしてしまったりするものです。


全身の歪み・血流と歯の噛み合わせ治療の関係性

例をあげます。ケースバイケースでご自身に当てはめて考えてみてください。

1.手の湿疹(逆方向に症状がある場合は左右を入れ替えて読んでください)
今、分かりやすく述べるために左右の手の平を前面へと向けた状態で、右の小指の下の手の平、又は手の甲に湿疹が出ていますと、左の親指の下の手の平、手の甲にも血流不足の反応が出るものです。
また、背中の右上の片側にも血流不足の反応が出るものです。
また、右足の「かかとの右寄り」及び「足の甲の右寄り」にも血流不足の反応が出て、左足も同じで「かかとの右寄り」に血流不足の反応が出るものです。
また大脳の右前部にも血流不足の反応が出るものです。

2.歯の矯正治療による抜歯や合わない虫歯治療をした場合
また、歯の矯正治療のために歯を4本抜いたり、または奥歯の歯が低く作ってあるとしますと、必ず後頭部に血流不足をおこし、また、背中の下部半分の内臓(腎臓、肝臓、腸、前立腺など)にも機能低下をおこし、また、ひじと手首の間の血流不足、また膝と足首の間の血流不足、また、足の裏、足の甲の前半分の血流不足をするものです。

3.腎臓と背骨の関係
もう一つ例を述べましょう。
今、腎臓が悪い(腰痛でもないのに)となりますと、背骨の上から11番(左)、12番(右)のどちらかの背骨が前にズレているためにこれを正常にするならばそれに関係する歯を高くすればよいものです。

4.胃酸が強い(胃の不調)と背骨・噛み合わせの関係
胃酸が強いというならば、背骨の上から5番目の骨が後方にズレをおこしているものですから、前方にズレる様に歯の咬み合せをやや低くすれば良いものです。


全身の血流と身体の再生・回復能力の関係

また、手術を受ける前に顎関節症の治療をしてからのち、全身の血流がよくなった状態で手術すると手術後の回復の早さに医者も驚くものです。

ところがこういう話もあるでしょう。
血流が悪い上、悪いままで手術したために早く命を落とした、しなければよかったと…。つまり血流が悪いという事はその部分がパニック状態にあるという事です。パニックを取り除くには薬では取り除く事は出来ないものです。取り除くには顎関節症を治した上で歯の咬み合せ調整をするしかないものです。

ところが残念な事に、顎関節症を治した上で歯の咬み合せ調整できる医者は世界中でもそれほどないものです。

posted by 顎関節回復センター(顎関節症の治療) at 10:00 | 顎関節と体全体の関係 顎関節症の治療 臨床・研究レポート

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