マウスピースと頭蓋骨の矢状縫合の関係

頭の上の前寄りの骨は前頭骨(おでこ)うしろ寄りの骨は後頭骨、真中の上の骨は左右に2つの骨で、左の頭頂骨、右の頭頂骨と2つに分かれ、この2つの骨の境目の骨と骨との接合部分(縫合部分)が、前後に長さ8~10cmのノコギリ状の骨の接合部分(縫合部分)が矢状縫合です。

健康な人はこの縫合部に隙間があります。(一定の範囲で閉じたり開いたりしています)

健康な人は、息を吸うと左右横の側頭骨(耳の穴のあたりの骨)、頭頂骨などは花のつぼみが開くように横に開くものです。

その代わりに、前頭骨、後頭骨は逆に前後から圧迫され閉じるようになり、息を吐くとこれらの骨は全く逆に動き、このようにポンプ作用によって血液を流しているものです。

話はそれますが
人や動物が死んでしまいますと、骨周辺の血液の流れがなくなり、花が夜に閉じるように、頭蓋骨をはじめとして、体全体の骨と骨との関節の隙間がなくなり、固く閉じて頭蓋骨も1つの固まりの様になるものです。

薬、健康食品が自分の身体に対して毒ならば、矢状縫合の隙間が前から後ろまですべて左右の頭頂骨に圧迫されます。
左右の頭頂骨だけが圧迫されるだけでなく、頭から足までのすべての関節の隙間が左右から圧迫されるものです。

薬などが効き過ぎますと、矢状縫合は逆に開き過ぎます。
頭から足までのすべての関節の隙間が開き過ぎます。また、この時、人によって多少違いますが、風船が空中に浮いているように頭がポーッとするか、また動悸やのぼせなどの異常を訴える人が多いものです。

矢状縫合が圧迫されたり開き過ぎますと、ともに全身の血流が悪くなるものです。
ちょうど中間の位置にくるように調整する必要があるものです。

スポーツ選手の中には、矢状縫合が開き過ぎていますと、マウスピースを一時的に装着することにより、開き過ぎている矢状縫合が狭くなり、血流がよくなり、瞬発的にパワーが出るものです。(格闘技やラグビー、アメフトなど)

マウスピースがなければ、劇薬の薬を手で握るか、またはポケットに入れておけば、一時的に血流がよくなるものです。
ただし、長時間入れっぱなしですと、逆に左右の頭頂骨が中心に向かって圧迫し続け、血液の流れを悪く、体の不調を起こすものです。
矢状縫合の隙間が正常、または圧迫されている状態の人で、マウスピースを装着すれば、今以上に血流が悪く身体の不調を起こすものです。

次回のコラムは、「歯の治療をすればなぜ体を悪くするのか」を予定しています。