歯の噛み合わせの調整

まず最初にやることは、
(1)骨盤は3つの骨から成り立っています
真中の仙骨(仙骨の上には背骨、下には尾骨)と左右には腸骨(足の付け根の大腿骨を支える骨)があります。
歯の噛み合わせの治療で、最初に手を付けるのが仙骨です。
極端な例えではありますが、右側寄りの歯で常に噛んでいますと、尾骨寄りの仙骨の下部は右側にずれを起こしています。
尾骨を正常に戻すと、顎関節症が左側だったものが右側に変わります。
頭の後ろの後頭骨も左右の手のひらで触れてみてください。左右の膨らみが違っています。それが仙骨を正常にしますと左右逆に変わります。
また、顎関節の下顎骨(顎関節のオス側)に対する側頭骨(顎関節のメス側)の関節窩の側頭骨の乳様突起(耳たぶの下部の裏側の頭蓋骨に凹みがあります。
そこが首の1番上の骨 ※脛骨1番 の後ろに下に向いた突起です)は、顎関節症を発症している状態ですと、この左右の乳様突起が上下逆になっていますが、仙骨を治しますと、左右の乳様突起の高低が逆転します。
この様に、身体全体が動きます。

次にやることは、
(2)背骨のずれです
特に、腰椎また腰仙関節のずれ及び痛みなどを治した上で
(3)今度はまた仙骨の左右のずれでなく、仙骨の上側と下側とが前にずれているか後ろにずれているか、ちょうど中間に持ってきた上で首の骨、背骨等の捻れ、ずれ、痛みなど治し、この時に正常な位置に持ってくることです。
(4)次にやることは、骨盤の仙骨の両隣の左右の腸骨の骨の捻れを取り除く事です。この腸骨の左右の捻れを正常にすることにより、この時点で左右の足の長さ、左右の腰骨の高さも揃います。
また、頭蓋骨の顎関節の側頭骨の骨もゆるみます。
(5)この後にやる事は、顎関節の側頭骨の乳様突起が上下にずれているかわかります。ここで頭蓋硬膜の緊張をとる事により、左右の乳様突起の上下のずれ・高さが同じになり、左右の肩の高さが同じ高さになります。
(6)この次は、頭蓋骨の外側の全体の骨の重要な部分、前頭骨、側頭骨、後頭骨を調整し、縫合部を緩めた上で、口腔内からも頭蓋骨の各骨を緩めます。この時、頭蓋骨の中心に位置する蝶形骨が正常になっているかを確認しますが、口の中の上顎骨の左右の歯のドテ、上下の捻れだけでなく、それ以外に左右の歯のドテの奥のさらに奥に歯肉のドテが無くなったその位置から、さらに5mm~1cm奥の左右に米粒サイズの突起があります。
この左右の突起が前後・上下に揃っているかを確認しますが、大半の方はずれているものです。
この時、左右の肩の捻れ、左右の脚の膝、左右の腕の肘、下顎骨の左右のずれ、その他のずれを調整した上で、顎関節の関節円板のずれていたのを正常位置に戻し、首の骨が生理的湾曲(前方湾曲)になるように、最後の最後に歯全体の噛み合わせ調整を行います。どの歯が高いのか、低いのかを調整していくことになります。
首の骨を生理的湾曲にもってきますと、各種の血液検査数値も正常値近くに成り、これは免疫力、自然治癒力、あるいは病気への抵抗力・回復力が高くなっているものです。病人、身体の不調を訴える人は、首の骨はストレートネック(直)または後方湾曲です。生理的湾曲の人は身体全体に血液が良く流れ(血流が良く)不調は感じず病人はいないものです。
※ 顎関節の関節円板については、後日のコラム「顎関節の関節円板の重要性(2021年10月8日号)」で触れます

これらの(1)から(6)の手順を踏まずに咬合調整を行いますと、誤った高さにしてしまうものです。

この様に、歯の噛み合わせ、また新しく歯の被せものの作成、虫歯の治療、入れ歯の作成を行うとき、上顎と下顎の高さ(顎間距離)を正常にした上で、これだけの事を行わなければなりません。

身体の一部分が崩れますとどの様になるかテストしてみてください。
片足を靴を履いた状態で、もう一方の足は裸足の状態で立つか、または5分程度歩いてみてください。
頭蓋骨の捻れおよび体全体の捻れがわかるはずです。
今回の新型コロナウイルスでワクチンを必要とする人は歯の噛み合わせ不良、身体のずれ・捻れがある人です。必要としない人は体全体のバランスが取れており、全身に血液が正常に流れているものです。
ここに違いが出てくるものです。

一例ですが、
ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領は自身はマスクをしない、ワクチンを打たない、コロナはただの風邪と主張していますが、
写真や映像をみますと、彼の首の骨は生理的湾曲(前湾)に成っています。外見や歩容などからわかる“気”を読み取りますと、この大統領は健康のために何らかの対策を行っていると思われます。首が生理的湾曲になっていますと、血圧、血液検査をしますとほぼ正常値近くに成っているものです。
※ 同大統領は2020年の7月には新型コロナに感染していますが、その後回復しています。今年に入っても側近や家族でコロナの感染がありましたが、いまのところ本人の再感染はないようです。

身体の不調を訴えている人、病院へ常に通院している人、また薬や健康食品を服用している人は、首の骨が生理的湾曲ではなく、ストレートネック(直)か逆カーブ(後方湾曲)になっているものです。
歯のインプラントを装着している人、歯の矯正治療を経験した人は、全てにおいて首の骨が後方湾曲になっているものです。

また、最近は非常に電磁波が強くなり、大部分の人は食道裂孔ヘルニアを起こしています。
※ 食道裂孔ヘルニアの場合、逆流性食道炎を併発することが多いです
その時、首の骨はストレートネック(直)か後方湾曲になり、この状態では本来の自然治癒力、回復力が働かないため、新型コロナの様々な後遺症も治りにくいことになります。

身体全体のバランスをとった上で、歯の噛み合わせを正しく調整した人の首の骨は生理的湾曲なっています。
軽く上下の歯を5~10秒程度噛み続けるだけで、食道裂孔ヘルニアの反応が消えます(食道裂孔ヘルニアについては次回のコラムを読んでください)

スポーツ選手の首の骨はストレートネック(直)、後方湾曲です。
身体のずれは筋肉で補正している為に、スポーツ選手は病気に対して許容範囲が広いですが、一旦、許容範囲から出てしまいますと重症になります。
歯の噛み合わせ調整を、首の骨のストレートネック、後方湾曲の状態で歯の噛み合わせ調整をするという事は、例えるなら、土台の傾いた家に内装を施すのと同じです。